日付:2011/01/08
社長挨拶
タイトル:花まつ物語2 ┃ (8)花まつビジネスモデル
従来の花業界の売上構成比は、冠婚葬祭を中心とした業務用、それからギフトに使われる贈答用、生け花に使われるお稽古花と呼ばれる教室用、そして仏壇、お墓、神棚に供えられる菊、榊であった。家庭用にホームユースとして売られるはなはごくわずかであった。  

花屋経営は一仕事の単価の高い業務用、客単価の高い贈答用を中心に発展してきたため、一般用というマーケットはごくごく小さいマーケットであった。
業界構造の小規模な生産者から小規模な花店への流通モデルのため小ロット多品種の流通モデルとして組まれたために、大量販売するところにおいての調達順におけるスケールメリットはでない。
むしろスケールデメリットがでる流通構造である。よって生鮮第四品目としてマーケットの拡大が期待されるもJAによる共選共販、市場流通構造がボトルネックとなり、マーケットは97年をピークに縮小傾向にある。最後の流通暗黒大陸と言われている。

花屋と腫れ物はでかくなるとつぶれると業界通説がある。実際に業種店として唯一、新規開店数が廃店数を上回る業種である。小資本で開店できるため参入障壁も低い。
チェーン展開に向かない業種と長年されてきた。そんな中で、旧来スーパーマーケットが全盛の前には八百屋さんの片隅で花が売られていた。そこへ吉章の母が卸売りをしていた。
1990年に大店舗法が規制緩和によりスーパーマーケットの売り場面積が拡大していった。町の八百屋さんは淘汰をよぎなくされた。母の販路も縮小傾向にあった。

スーパーマーケットへの納品業務は完全委託販売による契約が主であった為、大変リスクをともなった。
仕入れ、納品、陳列、値づけ、販売、売れ残り品のロスの管理はすべて納品業種のリスクで行われる。スーパーマーケットは売上歩合制の15パーセントを徴収するシステムが主流となった。よって機動力がなかった母は、新規花納入業者に販路を奪われつつあった。


吉章が大阪から戻り委託販売スタイルでの納入を行ったのは、(小売をはじめたのは)スーパーマーケットの新規開店がきっかけとなった。
委託販売の場合は納品するだけで、あとは置いておくだけの売り場のため、セルフ販売と呼ばれ業界では置き薬ならぬ置き花と呼ばれている。吉章は対面販売により通常置いておくだけなら一万円から二万円の売上が倍増し四万五万と売り上げた。
土日は祭事スペースを借りシクラメンやシンピジウムいった鉢物の販売を行った。十万円以上の売上をすることができた。すぐにお客様には評判となり人気の花売り場コーナーが出来た。
スーパーの店長、商品部の方も認めてくださり、委託販売先が次々と増え、十件ほどの納入先を一年後にはもつことになった。